セラミドには、肌から水分が失われるのを防ぐ保水力があります。また、セラミドを配合したクリームは、肌の乾燥を防ぎ、シワや小ジワを目立たなくさせます。
老化した肌の若返り効果を持つ
加齢に伴い、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどの構造タンパク質が失われ、肌は変化します。その結果、皮膚が薄くなり、シワやシミ、たるみなどの老化現象が見られるようになります。
皮膚のバリアは、有害な病原菌、刺激物、環境毒素から体を保護します。ですから、皮膚のバリアが損なわれると、感染症やその他の皮膚疾患を発症する可能性が発生します。
セラミドクリームは、ケラチンをつくるケラチノサイトの産生を促進することができます。ケラチンが増えることで、肌のバリア機能が活性化し、エイジングサインを軽減することができます。
紫外線によるダメージから肌を守る
シワや小ジワ、色素沈着など、目に見える肌の変化の90%は、日光や紫外線にさらされることが原因です。皮膚科医はこれを光老化と呼び、生涯に渡る累積的な日焼けダメージの直接的な結果です。
2021年の研究では、セラミドを含む保湿剤と日焼け止めを使用することで、紫外線による肌バリアのダメージから肌を保護できることがわかりました。
セラミドに副作用の可能性は?
セラミド外用剤は、一般的にほとんどの肌タイプによく効き、ほとんどの人に安全で、副作用を引き起こす可能性はありません。
しかし、化粧品によっては、セラミド以外にも複数の成分が配合されていることが多いので、注意が必要です。
そのため、スキンケアに新しく加えるものと同様、広い範囲に使用する前にパッチテストを行うのがよい方法です。これは、少量の製品を肌の一部に塗布し、24時間後に反応があるかどうかを確認するものです。
セラミド配合の栄養補助食品には、グルテン、大豆、ナッツ、魚などのアレルゲンが含まれている可能性があるため、注意が必要です。
セラミドの供給源
天然セラミドは皮膚に存在するものですが、スキンケア製品には合成セラミドが含まれていることがあります。
植物由来のセラミドは、肌のセラミドをサポートする働きがあり、化学的にも類似しています。セラミドを含む可能性のある食品は以下の通りです。
小麦
米
とうもろこし
さつまいも
大豆
こんにゃくなど
セラミドは、皮膚構造の中心的な役割を果たす脂質で、水分の損失を防ぐバリア機能を向上させ、肌の潤いやハリを保ちます。